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あずまきよひこ

よつばと! (10)

  • [4048701436 「よつばと! (10)」あずまきよひこ

ジュンク堂で買ったら、ジュンク堂とよつばと! のコラボしたオリジナルのブックカバーをつけてもらいました。

いつも、最新巻を読むたびに、これまでのものを読み返したくなります。そして、何らかの新発見をしたりします。
よつばと! は最近、実在のものを出すのに躊躇しなくなってきたように思います。この巻では「ヤマダ電機」がセリフとして登場しますし、ヤマダ電機、au、ソニーなど、多くの実在する企業、製品のロゴが登場します。
1巻でとーちゃんとよつばが買い物に行ったときには、西友とおぼしき建物の、無印良品とおぼしき店に行くわけですが、そのことは明示的には一切触れられませんでした。「リアリティ」は当初からこの作品の売りのひとつだったと思うのですが、いっそう鮮明になったように思います。そのほかにもこの巻では、私のわかる限りで

  • 森永のホットケーキミックス
  • 明治屋のシロップ
  • イワキパイレックスの計量カップ

なんかが登場してました。

よつばと! (9)

Kに「お前が本を読むとき、声を出して笑うのは『よつばと!』と『エレキング』を読んでいるときだけだ」といわれました。そうかも知れません。

「エレキング」がおいさんがらみもそれ以外も、基本的に「ありえなさ」に笑ってしまうのに対し、「よつばと!」のおもしろさは、以前も書きましたが徹底的なリアリティにあるのだと思います。たとえて言えば、友近や柳原可奈子のおもしろさ、でしょうか。

そして、基本的に視点がよつばにとことん寄り添っていること。85ページの展開は、3コマ目と4コマ目があるからこそ、読者は風花のお母さんのように「へ?」とはならないで、よつばの心の動きを理解できます。また、17ページ最後のコマや、102ページ5コマ目も、視点をよつばに寄り添って描いた描き方だと思いました。

よつばと!

「よつばと!」 の凄いところは、設定には多少「ありえない」ところがあっても、話の内容として「ありえない」ような超自然が起こらないところだと思います。「実写のドラマにできるか否か」というか。

(広義の)ギャグマンガだと、話を分かりやすくするためのお約束的表現が多少なりとも存在します。誰かがギャグをかましたときの大げさな飛び上がり方だとか、ツッコミを入れるために突然登場する「○トン」と書かれたハンマーであるとか。そういうものを使わずに話を成立させている点が、この路線のマンガとしては稀有なのではないかと思います。1巻で、風香が気分を害したことの表明として、帰って行くよつばの父らに塩をまくシーンがありましたが、あれがほぼ唯一のマンガ的表現だったのでは。

2008年01月06日

「よつばと! (7)」あずまきよひこ*Amazon
これまでの6冊は漫画喫茶などで読みましたが、これは家で読みました。
家で読むと声を出して思う存分笑える! 素晴らしい!
「エマ (7)~(8)」森薫*Amazon

あずまんが大王

4コマ漫画に一つのムーブメントを起こした作品は、無事完結したようです。この漫画に対する批判として「キャラクターに頼っている」というのが盛んに言われています。が、元々キャラクターに頼らない4コマ漫画というのは成立しづらいのではないでしょうか。そもそも、4コマという制約の中で伏線を張ったりするのは不可能なのですから。フリテンくんだって出てくるキャラクターにある種の意味づけがなされているのは、その4コマ外でしょう。一昔前の4コマ漫画や新聞4コマがどれも同じような話だというのは、4コマ漫画に対する世間一般のイメージを下敷きにしないと話が成立しないからでは。

でもってあずまんがですが、この登場人物のキャラクター設定は1巻はじめで周到に、無理なく紹介されました。それがその後のキャラクターに頼った話作りに役立ったわけで、その他の凡百の4コマが同様な魅力を持ち得ないのは、そこがなおざりであるからだと思います。もちろん、あずまんがは共学校なのに主要人物が全員女性であるとか、キャッチーな絵とか、連載誌の読者層を掴もうとする努力もあってのことですが。

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