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加納朋子

スペース

昔e-novels(今調べたら無くなっているそうです)で冒頭部分だけ買って読んだ覚えがあったのですが、全く忘れていました。
「ななつのこ」「魔法飛行」に続く、女子短大生駒子を主人公とする日常の謎ものシリーズです。前回「魔法飛行」では、章の終わりごとに誰にあてたとも知れぬ手紙が挟み込まれていましたが、今回は1章終わりに大量の手紙のやりとりで面食らいます。これまでのシリーズを読んでいれば、そこに「仕掛け」があることは明らかで、注意して読んでいったのですが、張り巡らされた謎は二重三重でした。前作をしっかり読んでからならまだ分かったところがあったかも知れません。
最初にこの一冊、というのはなかなか厳しいと思いますが、シリーズを読んできた方なら充分楽しめると思います。

ここ3週間

山形浩生の本初めてか。

前々から「文庫落ちしたら読もう」と思っていたので。

前作を読んだ勢いで。「センティメンタル・ブルー」はとりあえずパス。

こういう、読者にはわかっていることを、登場人物が明らかにしていく系の話というのが、私は好きです。昔からこの手の物で挙げるのがハインラインの「宇宙の孤児」。

2003年01月19日

「おさない、かけない、しゃべらない」は災害避難の時のルールですが、「うらまない」がルールである小アジアの都市はどこ?

「虹の家のアリス」加納朋子*
本格ミステリ・マスターズ。「螺旋階段のアリス」から読んでいないのは、全くもって図書館においてなかったという事情によるものです。
「「Y」の悲劇」に載っていた一編は、初読の時にはなかなかわかりにくかったのですが、今回、連作短編という流れのなかで読むとすんなり頭に入りました。
「作家小説」有栖川有栖*
短編集。最後の「夢物語」が、清水義範の「陽のあたらない坂道」に載っていた一編みたいで面白かったです。
「作家漫才」より。

「(略)冒頭を聞いただけで誰でも作品名が思い浮かぶ、というのは大変なことは。俺らも一生に一本はそんなのを書きたいもんや。『吾輩は猫である。名前はまだ無い』とか」
「『幸福な家庭は一様に幸福だが、不幸な家庭はそれぞれに不幸である』」
「トルストイの『アンナ・カレーニナ』か。(略)」
(略)
「(略)エンターテイメント作家にしては、やるやないか。次はこれや。『ある夏の日の午後、エディパ・マース夫人はタッパーウェア製品宣伝のためのホーム・パーティから帰ってきたが、そのパーティのホステスがいささかフォンデュ料理にキルシュ酒を入れすぎたのではなかったかと思われた』」
「ん、エディパ・マース夫人? ……さぁ、何やろな」
「答えはトマス・ピンチョンの『競売ナンバー49の叫び』」
「判るか、そんなもん!」

2003年01月04日

「沙羅は和子の名を呼ぶ」加納朋子
十編の短編集ですが、これまでのような連作にはなっていません。
この中の一編の話は、秋月りすのOL進化論の一本の四コマと話の筋が全く同じです。これはすごいことじゃないでしょうか。かたや数十ページの小説。かたやページ半分の四コマ漫画。もちろん、細かい話の筋は違いますし、小説の方が色々な伏線は張ってあります。さらには、片方はいい話、片方は笑い話、という違いはあるのですが、しかし。これは加納朋子がすごいのか、秋月りすがすごいのか。

スペース

  • 「スペース」加納朋子

入江駒子シリーズの三作目、と言うことになるのでしょうか。他の二作のような連作短編ではなく、単なる短編ですが。e-NOVELSで買いました。

ガラスの麒麟

この本を買うのは非常に迷ったのです。なぜかというと、以前本屋でたくさん本を買った時に、これも買ったんじゃないか、と言う気がしていたからです。あの時買った本の値段を合計して、これは買っていない、と結論づけられたので安心して買ってきました。
連作短編を書くというのは、話の一つ一つもおとしていかないといけない上に、そこに伏線をばらまいておいて最後のシメに向かって行かなくてはいけないわけで、これを次々とやっている著者はすごいなあ、と思うばかりです。

掌の中の小鳥

「ななつのこ」「魔法飛行」のシリーズがどうしても《私》シリーズを想起させたのは、やはり「日本文学専攻の女子学生」という主人公の設定だったようです。全く違う舞台のこれには、当然ですが全く違った読後感がありました。
しかし、加納朋子が好きなら北村薫も読んでいいと思うのに、私の周りには加納朋子を読んでいて北村薫を読んでいない人が多い。なぜだろう。

魔法飛行

どうしても北村薫の《私》シリーズと比べてしまいたくなります。どちらも十二分に面白いんだけど、文学趣味がやや多めに押し込まれている分、《私》シリーズの方が楽しい気がしてしまうのです。

ななつのこ

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