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古野まほろ

群衆リドル Yの悲劇’93

吹雪の山荘に集められたほぼ面識のない9名、殺人劇の幕が開き、一人一人不可能状況で殺されていく…… という、ものすごくまっとうな本格仕立てです。
過不足なく楽しめました。メイントリックについては、元からこんなものです。荒唐無稽であればあるほど楽しいわけで。

火剋金

ああ、最後の最後にこういうことを書かれたら、全部読み返したくなっちゃうじゃないか。

探偵小説のためのインヴェンション 金剋木

第2の事件の謎解き。もしそうだったとしたら、金属たわしなんてものがそこにあったこと自体がおかしくない?

木剋土

長い! そしてご都合主義!

でもまあ、面白いことは面白かったです。

そういえば、物語世界の設定が平成3年で、DNA鑑定がばりばりに、使われていますね。タイミングの悪いこと。

「探偵小説のための」シリーズ

みんな何シリーズって言ってるんだろう。

「天帝」シリーズと同じく、日本が第二次大戦で全面降伏ではなくそこそこの条件で講和し、帝政その他が残りつつ推移した90年代、というのが舞台設定。唯一の肉親である兄の住む実予(愛媛をモデルとしたとおぼしい)に吉祥寺から転校してきた水里あかねを主人公に、同級生の小諸るいかを探偵役に据えたシリーズ。タイトルから分かるように、陰陽五行思想をモチーフにしている。十中八九、次のタイトルは「木剋火」。

昔読んだ封神演義と、それをモチーフにしたTRPG「央華封神」と、田中芳樹「創竜伝」関係くらいしか五行の知識はありませんが、それで充分なくらい、むしろ五行思想は後付け用の飾りであって、本格を楽しみたい人は存分に楽しめるのではないでしょうか。私は読者への挑戦は専ら放棄していますが。

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