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小坂俊史

らいか・デイズ、遠野モノがたり、のはなしに

小坂俊史の作品には、一コマ目で出たベタな状況について二コマ目で「どうせ○○なんだろ?」とか言わせておいて最後にそれをもう一ひねりする、というのが多くありますが、それを一歩先に持って行くと「オフィスのざしきわらし」などのアッパー系の作品に、それ以前の段階で問題がありました、と持っていくと本作や「わびれもの」などになるような気がします。

やまいだれ

THE BEST MANGA 2010という本を立ち読みしていたところ、「中央線モノローグ」が2票入っていて、小坂俊史はいわゆる「通好み」にしかならないのかとちょっと不安になったり。

何度も言いますが、4コママンガ誌に掲載されているマンガはたいていキャラが固定です。理由としては、すべてが4コマなんで全員がフリーハンドで臨んだらかぶってしまいそうなこと、キャラを作ることでネタを量産できること、などがあげられるのでしょう。その中で、4コマ誌中でもフリーハンドでネタを書いていたのは、「かいしゃいんのメロディー」後期の大橋ツヨシなど、ごく一部に限られるように思います。
そんな中、本作はキャラではなく「テーマ」のみを絞ることで、ほかと違う縛りで作品を作ることができるようになりました。それがうまくいったのか否か。

読んだ本

ハルコビヨリ、せんせいになれません

やっと読んだ。カバーを外したところの表紙・裏表紙にも4コマあり。

幼稚の園

イベントものを短期間でこなして1年半で終了したのは作者の目論見どおりだったようで。「やまいだれ」みたいなノンシリーズを書いていって欲しい。

「ふたりごと自由帳」

私が四コマ漫画を読み始めたのは1999年頃、ありがちですが、コインランドリーにおいてあった雑誌(まんがタイムコレクションの、「はるなちゃん参上!」(秋吉由美子)特集)がきっかけでした。それから、当時創刊のまんがくらぶオリジナルを毎号買い出したりして今にいたるわけです。当時はみずしな孝之や小池田マヤが第一線だったかと思いますが、その頃に頭角を現したのがこの二人でした。私も2001年に重野なおきのサイン会に行ったことがあります。(1999年にまんがタイムオリジナルに載っていた小坂俊史の読み切り「午前四時」を取っておかなかったのが悔やまれます)。
作品中、小坂俊史の、同一テーマの四コマ(「黒服の日」など)が白眉でした。作者はいしいひさいちを尊敬すると言っていますし、「ひがわり娘」もどちらかというとキャラ物ではないし、最近の「やまいだれ」もあるしと、本当はノンシリーズが一番書きたいのかな、と思いますが、四コマ雑誌のノンシリーズは非常に少ない状況にあります(かろうじて大橋ツヨシができるくらいか)。いつの日か、四コマ雑誌以外に活動の場を移していくのでしょうか。

追記(蛇足)

巻頭のひまわりの話、きっと「月刊フリップ編集日誌」で望月ももが汚した原稿にあった『ひまわり』って作品をふくらませたんだと思う。

ひがわり娘

芳文社のコミックスって薄いですねえ。110ページあまりって。
カンマツフロクがはずれ無しで良かったです。

せんせいになれません

内容自体はすべて一度見たことがあるので特に感想は無し。

月刊フリップ編集日誌

昔増刊に載っていた浦辺さんメインの回は結局載りませんでした。残念。

2002年07月19日

「まんがくらぶオリジナル」(竹書房)の「月刊フリップ編集日誌」(小坂俊史)が終わりました。彼の連載が終わるのは初めてのことです。なんか面白くなかったのかなあ。単に「雑誌編集部マンガ」というジャンルのネタづくりがつまりかけてただけだと思いたいのですが。「まんがタイムジャンボ」でよく似た設定のマンガが始まっちゃったし。40回に到達したから単行本第二巻が出るであろうことが救いです。

よく考えれば、小坂俊史にはその前に「うるぐす共和国」がありましたね。

「まんがライフ」182ページ一本目の四コマは、OOTKくんの言うとおり傑作です。老いたりとはいえ、植田まさしの破壊力は健在です。

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