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西澤保彦

殺意の集う夜

非常に巧妙に張り巡らされた伏線と、それが一気に収束する様には確かに目をみはるのですが、そのあまりの複雑さと精密さに、逆にしらけてしまうような気がしました。

推理小説というのは元々うまくパーツがはまり込むように逆算して作られていて、それがあたかも自然にはまり込んだかのように見せるものだと思うのですが、本作の場合、あまりに複雑な形がきっかりとはまり込んでしまうがために、どんなに糊塗しても嘘くささを隠しきれないというか。

それであるがために作風もブラックユーモア風であるかと思うのですが、それを持ってしても拭いがたい違和感があるように思えました。

謎亭論処

短編集。いわゆるタック・タカチなど4人の話であることに違いはないものの、時系列がバラバラなものが詰め込まれているため、これまでの話を大概知っていないと逆に読めないものになっています。

仔羊たちの聖夜

シリーズ3作目。作者もあとがきで言及しているけど、1作ごとに版元が違うのはどうしたことか。

彼女が死んだ夜

  • 「彼女が死んだ夜」西澤保彦

この間読んだ「麦酒の家の冒険」が気に入ったので購入。

絶海

  • 「絶海」恩田陸・歌野晶午・西澤保彦・近藤史恵恩田陸の「puzzle(パズル)」、歌野晶午の「生存者、一名」、西澤保彦の「なつこ、孤島に囚われ。」、近藤史恵の「この島でいちばん高いところ」と、400円文庫で出ていた4作を一つにまとめたものだそうです。以前、「まほろ市の殺人」の時に「4作で800円くらいが適当かも」と言っていたら、その通りのものが出るとは。
    で、内容ですが、後味が悪い作品が多い気が。孤島の殺人事件の後でハッピーエンド、と言うのも無理な話だとは思いますが。

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