2003年01月19日

「おさない、かけない、しゃべらない」は災害避難の時のルールですが、「うらまない」がルールである小アジアの都市はどこ?

「虹の家のアリス」加納朋子*
本格ミステリ・マスターズ。「螺旋階段のアリス」から読んでいないのは、全くもって図書館においてなかったという事情によるものです。
「「Y」の悲劇」に載っていた一編は、初読の時にはなかなかわかりにくかったのですが、今回、連作短編という流れのなかで読むとすんなり頭に入りました。
「作家小説」有栖川有栖*
短編集。最後の「夢物語」が、清水義範の「陽のあたらない坂道」に載っていた一編みたいで面白かったです。
「作家漫才」より。

「(略)冒頭を聞いただけで誰でも作品名が思い浮かぶ、というのは大変なことは。俺らも一生に一本はそんなのを書きたいもんや。『吾輩は猫である。名前はまだ無い』とか」
「『幸福な家庭は一様に幸福だが、不幸な家庭はそれぞれに不幸である』」
「トルストイの『アンナ・カレーニナ』か。(略)」
(略)
「(略)エンターテイメント作家にしては、やるやないか。次はこれや。『ある夏の日の午後、エディパ・マース夫人はタッパーウェア製品宣伝のためのホーム・パーティから帰ってきたが、そのパーティのホステスがいささかフォンデュ料理にキルシュ酒を入れすぎたのではなかったかと思われた』」
「ん、エディパ・マース夫人? ……さぁ、何やろな」
「答えはトマス・ピンチョンの『競売ナンバー49の叫び』」
「判るか、そんなもん!」

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