「赤い夢の迷宮」「ヘビイチゴ・サナトリウム」「清水義範ができるまで」顆粒糖

「赤い夢の迷宮」勇嶺薫
[amazon_link asins=’4062766531′ template=’ProductAd’ store=’jtcy-22′ marketplace=’JP’ link_id=’fb4c82ec-abd1-11e8-b27c-0dbc521f3486′]作者によると、いつもの「はやみねかおる」ではなく「勇嶺薫」にしたのは、「はやみねかおる」と同じだと思って読んでしまわないように、という配慮だそうです。北村薫が「[amazon_textlink asin=’4062735636′ text=’盤上の敵’ template=’ProductLink’ store=’jtcy-22′ marketplace=’JP’ link_id=’0881b469-abd2-11e8-8db3-638d40bfd59b’]」のノベルズ・文庫冒頭に注意書きをおいたのと同様の配慮なのだと思います。
実際、配慮されるべき内容であったと思います。はやみねかおるのいつもの一人称で淡々とした書きぶりで書かれた、閉ざされた館での連続殺人というのは乾いた恐怖があります。
閉ざされた空間での連続殺人ものは、最初の殺人が起こるまでに話の半分以上が過ぎてしまうのが通例です。それまでにキャラクターを描いて、雰囲気を盛り上げないといけないからそうなるのでしょう。はやみねかおるのキャラクターというのはいつも漫画のようにしっかりと、かつ漫画になってしまわない絶妙なところにあって、今回もそれがしっかりと決まっていました。ただ、前半盛り上げておいて、後半に生きるのかなと思ったのがあんまり生きてない設定があったのが残念でした(「魔女」とか、もっと重要だと思ってたのに)……
「ヘビイチゴ・サナトリウム」ほしおさなえ
[amazon_link asins=’4488471013′ template=’ProductAd’ store=’jtcy-22′ marketplace=’JP’ link_id=’18ffd032-abd2-11e8-813d-29530f32eea7′]ミステリ・フロンティアの配本のうちから読んでみたいと思っていた本。文庫化を機に購入しました。
最初のうちに登場人物を頭に入れるべきだったんでしょうが、そこでサボったために最後まで誰が誰だか、という感じで読み進んでしまいました。
「清水義範ができるまで」清水義範
[amazon_link asins=’4062757354′ template=’ProductAd’ store=’jtcy-22′ marketplace=’JP’ link_id=’229d5be4-abd2-11e8-acdc-3780cd99ae9b’]元の本の出版が2001年、その時点から過去10年のエッセイをまとめた本、ということで、元々の原稿が書かれた時期は1992年から2000年にわたります。その頃、私は清水義範を知り、代表作をはじめ全著作の3分の1くらいを読み(アルファベットの探偵ものとか、ジュブナイルはほとんど読んでないし、それを除いても氏の作品は数も多ければ版元もバラバラで読破できなかった)、90年代末に「[amazon_textlink asin=’4150306184′ text=’清水義範の作文教室’ template=’ProductLink’ store=’jtcy-22′ marketplace=’JP’ link_id=’2bac63d2-abd2-11e8-9c05-1b070e320f8d’]」や「[amazon_textlink asin=’4334725260′ text=’パソコン・マスターへの道’ template=’ProductLink’ store=’jtcy-22′ marketplace=’JP’ link_id=’3260655f-abd2-11e8-82e8-717e76a9f6e7′]」といったノンフィクションに近いもの、「[amazon_textlink asin=’4062636263′ text=’おもしろくても理科’ template=’ProductLink’ store=’jtcy-22′ marketplace=’JP’ link_id=’3767eead-abd2-11e8-b972-778b0f84e961′]」のような半教養ものに創作のメインが移っていってしまって、私の好きなパスティーシュは書かなくなってしまった(と私が勝手に理解して)あんまり手を伸ばさなくなったという時期に当たります。「インドに行った」という話は小説としても「私」を主人公に書いていたりするわけで、昔書いたとおり、小説のようなエッセイのような、それでいて私小説ではない氏の文体が見えて興味深かったです。

顆粒糖

500g入りのヨーグルトを買うと、顆粒状の砂糖がついてきますが、ふと見てみると、森永ビヒダスヨーグルトについているのは8gなのに対し、明治ブルガリアヨーグルトについているのは15gでした。約2倍の差。

ちなみに私は(大抵は缶詰入りの)フルーツを混ぜて食べ、砂糖は全く使わないので、砂糖のついてこないスーパーのプライベートブランドのものを普段買っています。

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