そして名探偵は生まれた

  • 「そして名探偵は生まれた」歌野晶午

[amazon_link asins=’4396334761′ template=’ProductAd’ store=’jtcy-22′ marketplace=’JP’ link_id=’2a53cefa-a232-11e8-9b20-03bff6a56720′]過去に読んだ「生存者、一名」「館という名の楽園で」に、表題作「そして名探偵は生まれた」、さらに文庫版には二階堂黎人編「[amazon_textlink asin=’4062738015′ text=’密室殺人大百科’ template=’ProductLink’ store=’jtcy-22′ marketplace=’JP’ link_id=’4f55080e-a231-11e8-96b6-7f1ea2aa17d3′]」所収の「夏の雪、冬のサンバ」が収められた短編集です。ハードカバーで出たときに買おうかと思ったのですが、当時収録の3編中2編はすでに買っていたので、立ち読みで済ませてしまいました。ちなみに、「夏の雪、冬のサンバ」は図書館で読みました。

歌野晶午さんは、「[amazon_textlink asin=’4043595042′ text=’世界の終わり、あるいは始まり’ template=’ProductLink’ store=’jtcy-22′ marketplace=’JP’ link_id=’556094cd-a231-11e8-b337-abb093912625′]」「[amazon_textlink asin=’4167733013′ text=’葉桜の季節に君を想うということ’ template=’ProductLink’ store=’jtcy-22′ marketplace=’JP’ link_id=’59d63e2d-a231-11e8-8973-513c458ae2f8′]」などに顕著なように、一時期から確実に、推理小説の枠そのものに挑むような作品に舵を切りました。その一方で、本作品に登場するような、いわゆる本格の短編も多くものしています。本書はその、正統派とも言える作品を集めたものと言えます。

歌野さんの短編は、ときにワンアイデアともいえるようなシンプルな作品もあるのですが、全体の語り口が自分と合っているのか、スムーズに読んでいけます。それでいて、中心のアイデアはしっかりしているので、いつもどおり堪能することができました。

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