××メソッド

日経BP online に連載されている降旗学さんのコラムをずっと読んでいる。「長目飛耳」の何回目かで気づいて、それからバックナンバーを読んで、「世界は仕事でできている」も買った。続く「デキルヤツの条件」も基本的に掲載当日に読んだ。今は「シネマ de 青春」の金曜日を心待ちにしている。

「デキルヤツの条件」のあたりから、降旗さんは、本文中自分がでてくるところに「××」と書いておいて「××には私の名前が入ります」なんて書くようになった。自分の名前が出ることをおそれるような人じゃないと思うし(そもそも筆者名に出ている)、何でだろうと不思議に思っていたのだけど、もしかしたらあれは逆SEOとでもいうようなものなんじゃなかろうかと思いついた。自分の名前として降旗というのはもちろん一回は出てくるのだけど、過度に名前が出ることによって、降旗学で検索したときにそれが上位に来てしまうことをおそれたんじゃなかろうか。

「デキルヤツの条件」の中頃から、降旗さんはかなり実験的なコラムを書くようになった。日経BP onlineにはコメントを書く欄もあるから、ときに降旗さんのコラムは炎上に近い状況を呈することもあった(その「炎上」には意図があった、と後に降旗さんは明かすのだが)。誰かが何かの関係で降旗さんについて調べたとき、そういったコラムが上位に登場するのを嫌って、このような××メソッドというべきものを降旗さんは編み出したんじゃないだろうか。思えば、「××」式の記述が登場したのは、「デキルヤツの条件」で炎上もどきが起こったのと時期を同じくするような気がする。

最近では、コメント欄にコメントを残す読者ですら「××さん」と書くのが通例になってきた。

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