2003年01月17日

「玄い女神 建築探偵桜井京介の事件簿」篠田真由美
なんか、露骨に不自然なことが目に付くなあ、ということで、多少分析的に読むことにしました。メモを取ったりするわけではなく、なんか怪しいところがあると、以前の記述と照合したり、といったようにして心にとめておく、といった程度です。そのおかげで、大抵の真相には思い至っていたのです。もちろん「この解決しかない!」と思っているのではなく、「AかBかCかDかだろうな」くらいに可能性を検討する程度ではありますが、完全な手がかりが与えられていない以上、これはしょうがないことでしょう。
ただ、最後の最後、エピローグの後半にある一点のどんでん返しだけは見抜けませんでした。いったん考慮に入れたのですが、他の手がかりから「無い」と切り捨てていた可能性が、一点を理由に全て「アリ」になってしまったのです。他が全部「見抜けた」と思っていたので、これは悔しかった。本当に「やられた」という感じです。

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