- 「サニーサイドエッグ」荻原浩*
[amazon_link asins=’B007QS7WRS’ template=’ProductAd’ store=’jtcy-22′ marketplace=’JP’ link_id=’c7c0a09f-a230-11e8-86ee-7513fe95ac28′]創刊からしばらく買っていた東京創元社「ミステリーズ」に連載されていて、続きが少し気になっていた作品。図書館で見つけたので借りてきました。
ハードボイルドを気取って探偵事務所を開設するが、仕事は行方不明になったペット探しばかりという男が主人公。ハードボイルドを貫こうとする主人公と、周りとのミスマッチがおかしさを誘う、著者の得意とするユーモアミステリだと思います。雑誌掲載時に全体の半分くらい読んでいたのですが、本筋の真相はそこら辺で推測されるところに、まあ妥当にたどり着くわけですが、それ以外の枝、そして解決の方法にハードボイルドのおもしろさはあるわけで、その点十二分に楽しめました。
今回通読するまで知りませんでしたが、「ハードボイルドエッグ」という前作があったんですね。そちらは未読。